【前半】お米と電気が同時に作れるって本当?驚きの新技術!

今回から、本サイトのメインテーマであるソーラーシェアリングについて、2回に分けて取り上げていきたいと思います。

ソーラーシェアリングは、現在、値段が高騰している「お米」と「電気」の両方を、同時に作ることができる、画期的な方法です。


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この記事をご覧になることで、低下の一途を辿っている、食糧自給率とエネルギー自給率の両方を、同時に上げる可能性を秘めている、画期的な方法について知ることができます。

食糧自給率とエネルギー自給率を同時に上げる可能性を秘めた、ソーラーシェアリングとは?

では、本題に入りたいと思います。

最近の、米と電気の値段の高騰は、大きいですよね。

昨年の2025年には、5年前の2020年と比較して、米の価格は2倍以上に、電気代も1.3倍以上に値上がりしました。

2026年に入って、米の値段は少し値下がりはしたものの、依然として高い状態が続いています。

お米の値段と電気代が値上がりしている根本の原因とは?高度経済成長期まで遡って解説

その原因は、様々な要因が複雑に絡み合っていますが、その根本となる大きな要因の一つが、食料自給率とエネルギー自給率、それぞれの低下です。

2月8日に投開票が行われた、衆議院の解散総選挙選挙でも、これらの問題は、大きな争点の一つとなりました。

お米の値上がりの根本原因:食料自給率の低下


それぞれの要因の背景ですが、まず、食糧自給率の低下の背景にあるのが、農業経営の悪化による耕作放棄地の拡大です。

農業だけでは経営が難しくなった農家さんが耕作を辞めることで、耕作放棄地は年々増加しています。

農林水産省のデータによると、50年前の1975年の耕作放棄地の面積は、13.1万ヘクタールだったものが、2000年には、約2.5倍の34.3万ヘクタールにまで増加します。

そして直近の2020年のデータでは、42.3万ヘクタールと、1975年の3倍となり、これは富山県の面積とほぼ同じです。

このように、年々増加する耕作放棄地の拡大と連動するように、食糧自給率は低下しています。

カロリーベースで見た食糧自給率は、1975年には54%だったものが、2000年には40%、直近の2023年には38%まで低下しています。

電気代の値上がりの根本原因:エネルギー自給率の低下

一方、エネルギー自給率はどうでしょうか。

高度経済成長期から現在までの、エネルギー自給率を見てみますと、低下と向上を繰り返していますが、高度経済成長の初期と比較すると、現在は大幅に低下しています。

日本のエネルギー自給率は、高度経済成長期にさしかかる1960年の時点では、当時まだ国内で採れていた石炭や、豊富な水資源による水力発電により、58%を誇っていました。

しかし、経済成長が進むにともない、エネルギー消費量は増えて、海外からの化石燃料の輸入量が増加し、わずか10年後の1970年のエネルギー自給率は、15%まで低下しました。

そして1970年代のオイルショックによる燃料価格の高騰で、エネルギー政策の転換を迫られることとなり、「準国産エネルギー」としての原子力発電の開発が推進されました。

原子力発電所の建設・運転開始に伴い、オイルショック終盤の1980年には、12%まで落ち込んでいたエネルギー自給率は、2010年には20%まで回復しました。

しかし、翌年2011年に発生した、東にほん大震災に伴う福島原発事故により、状況は一変します。

原発事故に伴い、全ての原子力発電所が、安全確認のため停止し、震災翌年の2012年には、エネルギー自給率は、わずか7%まで低下します。

この時、エネルギー自給率を再び向上させるための、新たなエネルギー源として、注目されたのが、太陽光発電をはじめとする、化石燃料に依存しない再生可能エネルギー(再エネ)です。

そこで、再エネの普及を促進するための政策として、太陽光発電をはじめとする再エネで作られた電気を、一定の期間、一定の価格で買い取る、固定買取り制度(FIT制度)がスタートしました。

FIT制度による再エネの普及拡大と、安全対策を実施した原子力発電所の再稼働により、エネルギー自給率は、直近の2022年のデータで13%まで回復しました。

しかし、依然としてエネルギーの70%以上は、海外から輸入する化石燃料に依存しています。

エネルギーの7割以上を海外からの輸入に依存していることから、ウクライナ戦争をはじめとする、戦争や紛争などによる、国際情勢の悪化により、火力発電の燃料価格が高騰し、電気代も値上がりしています。

また、FIT制度による弊害として、再エネの乱開発による環境破壊の問題も深刻化しています。

環境に優しいとされる再エネですが、設置場所を誤ると、逆に環境破壊を引き起こしてしまうデメリットもあります。

一般的に、再エネの普及が進めば、化石燃料への依存度が減るので、電気代は安くなるはずです。

しかし、環境破壊を引き起こす再エネは、災害に弱い傾向があり、持続可能性に乏しいため、環境破壊を引き起こす再エネが増えることは、電気代の高騰につながりかねません。

ここまで、「食料」と「エネルギー」の、それぞれの自給率の低下について見てきました。

ここで、最初の「米」と「電気」の値段の、高騰の問題に戻ります。

食糧自給率とエネルギー自給率を同時に上げる可能性を秘めた画期的な方法「ソーラーシェアリング」とは?

まず米の値段の高騰の大きな要因の一つは、耕作放棄地の拡大です。

耕作放棄地の拡大は、米だけでなく、ほかの多くの農作物の値段の、高騰にもつながってきます。

そして、電気代の高騰の大きな要因の一つは、国際情勢の悪化により価格が高騰する「海外からの輸入燃料」に大きく依存していることです。

また、再エネの乱開発による環境破壊も、将来的に電気代の高騰の要因となりえます。

これらの、「耕作放棄地の拡大」と「海外からの輸入燃料への依存」の2つの問題を、環境破壊を起こさずに解決できる方法が「ソーラーシェアリング」です。

環境破壊を起こさずに、農作物と電気を同時に作れる、ソーラーシェアリングとは?

ソーラーシェアリングとは、農地の上に太陽光パネルを設置することで、農業と発電を同時に行うことができる画期的な方法です、農業と発電を同時にできるので、農業収入の他に、売電収入も得ることができ、農業経営の安定化も図ることができます。

農作物と電気の「二毛作」が出来るとも言えるので、売電収入により、耕作放棄地の再生を行った事例もあり、農業の再生と、食糧自給率の向上に向けても、期待されている方法です。

ソーラーシェアリングは、FIT制度が開始した翌年の2013年に、千葉県市原市のCHO技術研究所で第1号が設置されて、落花生、トマト、きゅうりなど、10種類以上の農作物の耕作が開始しました。

そして、その翌年の2014年には、静岡県で、ソーラーシェアリングによる稲作が開始しました。

直近の2022年のデータでは、ソーラーシェアリングの許可件数は約5000件で、農地の総面積は約1200ヘクタールとなります、この面積は、東京の文京区とほぼ同じ面積です。

そして総出力は、2024年時点で、おおよそ500MWと推定されています、

この出力は、太陽光発電の設備利用率を、低く見積もって、10%とした場合でも、年間発電量は、約4億3800万kWhとなり、日本の年間総発電量、1兆kWhの0.04%となります。

0.04%というと少ないように思われるかも知れませんが、世帯数に換算すると、10.8万世帯(約24万人)分の電気を作ることができます。

10.8万世帯(約24万人)は、東京の渋谷区や文京区の人口(夜間人口)に匹敵します。

このように、数字で見るとソーラーシェアリングは、農業の再生だけでなく、電力需要を満たす上でも、大きな可能性を秘めていることが分かります。

実際、計算上では、日本の農地の30%をソーラーシェアリングにすることで、日本の全電力需要、1兆kWhを、賄うことができることが、算出されています。

このことから、貴重な森林資源を破壊して、太陽光パネルを設置しなくても、耕作放棄地を中心に、農地をソーラーシェアリングにすることで、環境破壊を起こさずに、再エネの電気を増やすことができるのです。

もし仮に、富山県の面積に匹敵する、全ての耕作放棄地を、ソーラーシェアリングで、再生させることが出来たとすれば、どうなるのでしょうか。

その年間発電量は、太陽光パネルの効率を20%、遮光率をソーラーシェアリングの平均的な値である30%、設備利用率を10%とした場合、その年間発電量は、2,223億kWhとなり、日本の全電力需要、1兆kWhの23%にも匹敵します。

現在、広がってしまっている耕作放棄地を、全てソーラーシェアリングで再生できたとすれば、日本の電力需要の20%以上を賄うことができ、食糧自給率とエネルギー自給率の両方を、同時に上げることができるのです。

まとめ

今回は、耕作放棄地を再生しながら、環境に優しい再エネを増やせる画期的な方法である、ソーラーシェアリングの有効性について、取り上げました。

ここまでご覧いただいて、いくつかの疑問が出てくる方も、多いと思います。

まず、最初に出てくる疑問が

「農地の上に太陽光パネルを設置して、下の農作物の成長に、影響が出てこないの?」

という疑問です。次に、

「太陽光パネルが、トラクターなどの農業機器の使用の、邪魔にならないの?」

という疑問もあるかと思います。その他にも、

「農地の上に太陽光パネルを設置することで、法律上の扱いはどうなるの?
そして手続きはどうなるの?」

という疑問も出てくるかと思います。

次回の記事では、こうした疑問にお答えしていきたいと思いますので、ぜひ次回もご覧下さい!

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